ゲームが趣味の会社員・青峰のもとに、大学時代の友人・大村茜から結婚式の招待状が届く。しかし彼女の結婚式当日、青峰にはどうしても外せない予定があった。
それは、新作ゲーム「メグルの伝承」をプレイした仲間たちとのオフ会で――。
気鋭のミステリー作家・阿津川辰海さんによる、ゲーム愛たっぷりの一編!

 

「えーっ! すごい!」

 最初にはしゃいだ声を上げたのは、ミクニだった。

「こんなことってある? 四人で示し合わせてもないのに、全員最初の国が分かれるなんて!」

 青峰は、ミクニの弾けるような笑顔を見ているだけで、今日は来た甲斐があったなと思った。

「確率的にはそんなに珍しくないんじゃ」

 ソニックがボソッと言うと、ミクニが鼻白んだ。

「ソニック君は冷めてるねー」

「僕がオオタカからやったのは、飛行能力が欲しかったからッスよ。探索捗るし」

「あー、ティザーで見たかも、それ」