その様子に、周囲にいた人は自然と笑顔になった一方で…(写真:stock.adobe.com)
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ばあば、危ないよ!

動画サイトを見ていると、日本ではごく普通の光景が、海外からの観光客にとっては衝撃だった、といった内容が盛んに流れてくる。

たとえば、保護者の同伴なしでの小学生の登下校や、幼い子どもたちが集団で一列に並んで歩き、大人から言われなくても横断歩道の前で立ち止まる様子。さらには、見知らぬ外国人から声をかけられた子どもたちが、元気にあいさつを返す、といったことなど。

挙げたらきりがないのだが、私たち日本人にとって、さほど珍しくもないような日常の光景が、動画で話題となり、「衝撃」として世界各国でポジティブに受け止められている状況には、少々の誇らしさすら覚える。

先日道を歩いていると、幼児をおんぶしたおばあさんが信号待ちをしていた。

信号が赤から青へまもなく変わりそうなタイミングで、いち早くおばあさんが歩き出したら、背中の幼児がおしゃぶりを外し「ばあば、信号まだだよ、危ないよ!」と、突然大きな声を上げた。

その様子に、周囲にいた人は自然と笑顔になった一方で、「すごいね、えらいね」と褒める人もいて、おばあさんは照れ臭そうに苦笑い。でも当の幼児は特に変わった様子もなく、堂々としたもの。まだよちよち歩きのはずなのに、大人に注意するなんてしっかりしている、と感心した私だった。

そしてそんなおしゃまな幼児に驚くと同時に、幼児教育とは日常を通じて、自然に育まれるものなのかもしれないな、と感じいった。

思えば、私たちの日常生活の傍らには常に「躾」という存在があり、幼い頃から当然のように「嘘をついてはいけない」「人に迷惑をかけてはいけない」「約束を破ってはいけない」といった「教え」を聞かされてきた。

保育園、幼稚園、小学校と、心身ともに吸収力があり、伸び盛りの子どもたちへの躾や教育は、海外から訪れる旅行者が衝撃を受けるような「日本では普通の光景」におのずと繋がっているのかもしれない。そう思うとともに、あらためて日本の素晴らしさに気付き、感謝したのである。

 


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