「頑張るほど報われる」とは限らない?
知っておきたい「メンパ」という視点
資産運用では自分の大切な資産の額が日々増えたり減ったりするため、運用状況がつい気になってしまいがちです。
ただ、頻繁に確認することで資産が増えやすくなるわけではありませんし、むしろ見てしまったことで「何かしたほうがいいのではないか」と焦って売買してしまい、状況を悪化させることもありえます。実際、頻繁に売買を行う人のほうが、運用成果が悪くなる傾向があるという研究結果もあります。
仕事や家事であれば、時間をかけて丁寧に確認したり努力したりすることで成果につながりやすく、向き合う価値を感じます。
しかし、資産運用においては、かけた時間や手間に比例して利益が出るとは限りません。
入念に情報収集をして「将来、有望かも」と思った企業の株式を買ったのに値下がりしてしまったり、値下がりを警戒して売った直後に高騰してしまったり…。
あるいは、時間をかけて緻密に分析して買った銘柄よりも、深く考えずに選んだ銘柄の方が大きく値上がりする、というのも珍しくない話です。
手塩にかけて向き合った結果、資産が目減りしたり得られるはずの利益を逃したりしては、疲労感とストレスだけが溜まってしまうのではないでしょうか。
こうしたなかで知っておきたいのが、冒頭で触れた、心の安定や精神衛生上の効果を表す「メンパ(メンタルパフォーマンス)」という考え方です。
単に効率や安さを求めるだけでなく「いかに自分の機嫌を良く保てるか」や「精神的なストレスを減らせるか」を大切にする視点を指します。
例えば「献立を考える負担を減らすためにミールキットに頼る」とか「毎日の洋服選びの悩みをなくすために通勤服のサブスクを利用する」といった工夫がこれにあたるでしょう。
日々の大切なエネルギーを消耗しないために、資産運用においてもこの「メンパ」の視点を持つことが大切です。