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去る4月29日、佐藤愛子さんが102歳で逝去されました。ふりかかってきた苦難にはまっすぐ対峙し、怒りとユーモアで自らを鼓舞。世の不条理には堂々と立ち向かう。作家の鋭い感性から生まれ出た真摯な言葉をご紹介します。

 

人には「慣れる」という
有難い力が与えられている。
それから「忘れる」という力も。

もしも私がこの二つの能力を人よりも多く与えられていなかったら、私の人生は悲惨の見本みたいなものになっていただろう

(『幸福とは何ぞや 増補新版』)

 

 

全部失ってごらんなさい。どうってことありませんよ。私はすべて失ったうえに借金まで背負いこんだけれど、不幸だと思ったことはない。
むしろ元気が出ましたよ、
ヤケクソの元気が。

どんな境遇になっても平気でいられる、そういう人間になることが一番の幸せじゃないですか

(『気がつけば、終着駅』)

 

 

もし、誰かに、あなたの人生でひとつ満足だったことは?と問われたら、
私は「苦しいことから
逃げなかったことです」
と答えるでしょう


(『幸福とは何ぞや 増補新版』)