(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
「家は広いはずなのに、モノが溢れていて広く感じない…」そんな経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。85平方メートルの家に住んでいた主婦ブロガー・大木奈ハル子さんは、10年間で5回の引っ越しを行い、現在は25平方メートルの家で快適に過ごしているそう。そこで今回は大木奈さんの著書『小さく暮らす: 25平方メートルのゆたかな生活』より一部を抜粋し、「狭い部屋でも快適に生きるコツ」をお届けします。

服を減らしておしゃれ度アップした夫のおはなし

「おしゃれをするためには、洋服をたくさん持っていないといけない」? それ、間違いかもしれません。

夫は洋服のほとんどを手放し、毎日ほぼ決まった服を着るようになりました。すると不思議なことに、「おしゃれですね」と言われる機会が増えたのです。

もともと夫は買い物好きで、捨てられないマキシマリスト。独身時代はマンションの1部屋をまるごと衣装部屋にし、30年以上前に買ったバブル時代のDCブランドの服すら取っておくような人でした。

お付き合いしていた頃の夫は、毎回違う服でデートに現れるものの、そのラインナップが凄まじかった……。蛍光緑のエスパドリーユ、肩幅を倍に見せてくれるパッド入りジャケット、フラミンゴと虎がプリントされた、派手な柄シャツ……。張り切ってくれているのは伝わってかわいいのですが、ぶっちゃけダサい(そういうところも愛しいワケですが)。バブル景気の1980年代は、消費こそが美徳とされた時代。当時青春を過ごした夫には「服をたくさん所有して、毎回違う格好をすること=おしゃれ」という価値観が染み付いていました。結婚してからもしばらくは服を捨て渋り、手に取って「これ高かったねん」「バーゲンで300円やった」と思い出話に花を咲かせては、またクローゼットに戻す。その繰り返しで、服は一向に減りませんでした。

夫にとっての転機は、住まいのサイズダウンでした。85平米から50平米へ引っ越してからしばらくして、大量にあった服を半分以上断捨離しました。