「私は今、人生初の社会勉強をしているという感じなのです。何もかもが新鮮で刺激的。どんな未来が待ち受けているのか、ワクワクしています。」
現在発売中の『婦人公論』11月10日号の表紙は女優の米倉涼子さんです。4月に個人事務所を立ち上げ、「自由」の重みを感じているといいう米倉さん。個人事務所の名前の由来となったのは――発売中の『婦人公論』から、インタビューを掲載します。(構成=丸山あかね)

人生初の社会勉強をしています

27年間在籍した事務所を離れ、4月に個人事務所を立ち上げました。新型コロナウイルスの影響で出鼻を挫かれた感もありますが、私にとって自粛期間は、自分が何をしたいのか、そして何ができるのかについてじっくりと考えるためのかけがえのない時間となりました。

これからは自ら会社を運営していかなければいけません。人事も人任せにはできないし、スタッフのお給料や事務所の家賃、経費のことも考えなくては。何より自分で物事を決めていくことが求められます。

裏を返せば、自分のやりたい仕事を自由に選ぶことができるようになったわけですが、この「自由」というのがくせ者なんですよねぇ。必ず「責任」がセットになっているのですから。

私は今、人生初の社会勉強をしているという感じなのです。何もかもが新鮮で刺激的。どんな未来が待ち受けているのか、ワクワクしています。