米倉涼子さん直筆の言葉「万里一空」

自分が何者なのかを見つめ直す

気づけば私も45歳。あと2年で父が病を得た年齢になるのかと思うとちょっと怖い。私自身は、2018年に低髄液圧症候群を患いました。ふらつきや吐き気など、次々と不快な症状に襲われるようになったのですが、はじめは原因がわからなくてつらかった。脳の髄液が漏れ出しているというのは、たまたま受けた脳ドックで判明したんです。ほぼ完治したとはいえ、今後は健康管理を強化していきたいと思っています。

若い頃と比べ、気をつけなくてはならないことが増えて面倒臭いですよね。スキンケアやヘアケアもしっかりしなくてはいけないし。食事制限はしていませんが、体形を維持するためにジムで体を動かしたり、ダンスのレッスンを受けたりしていて、週に2日くらいは筋肉痛です。

もしかして、物忘れが増えている!? と思うこともあって。ステイホーム中にある映画を観てとても感動したのですが、最後の最後のシーンで、「私、このオチ知ってる!」って。同じ作品を何度も新鮮に楽しめるという点においては、歳をとるのも悪くないと言えそうです。(笑)

今後の心配は更年期でしょうか。私はただでさえ機嫌が顔に出やすいので、イライラしたり、キーキーしたりしないように気をつけなくてはいけないなと思っているのですけれど……。更年期に限らず、誰だって常にご機嫌でいるなんてありえなくないですか? 嫌なことがあった時、私はストレスの原因に向き合うよりも、忙しく働いて不愉快なことをあまり考えすぎないよう心掛けてきました。

思えばずっと前だけを見て走ってきたような気がします。自分の姿さえ、じっくり見ることはなかったかもしれません。実際、鏡を見るのも好きではなかったのですが、今は自分が何者なのかを見つめ直すことも大切だと思っています。これからは、あまり詰め込みすぎず、マイペースに歩いていきたいですね。

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