戦禍で国が困窮していた時代にイランで生まれ、4歳から孤児院で育ち、養母を得て8歳で来日したサヘル・ローズさん。わたってきた日本では壮絶ないじめを経験したそうです(写真:講談社)
タレント活動のほか、俳優として舞台にも立つ、イラン生まれのサヘル・ローズさん。国際人権NGOの活動では親善大使を務めるなど、さまざまな分野で活躍していますが、戦禍で国が困窮していた時代に身寄りをなくし、4歳から孤児院で育ちました。養子縁組をし、8歳で養母のフローラさんと日本にわたったものの、長く貧しい生活を強いられたり、学校でいじめにあったりと大変に苦労をされました。そのサヘルさん、自ら壮絶ないじめにあったからこそ、今辛い想いをしている人に伝えたいことがあるそうで――。

頑張らなくていい

生きることの意味を見出せずに生きていた3年間。中学時代の3年間、耐え抜いた「いじめ」。理由は貧しさと、国籍によるカラカイが火種となったのです。

あの中学校で、親身に守ってくれる先生は当時の私にはいなかった。

「頑張れ」が最も嫌いな言葉に変わった瞬間。

何を頑張ればいいの? 頑張れないからSOSを出しているのに。

カウンセラーの一言は「頑張ろう、大丈夫だから」。全然大丈夫じゃないのに?

そっか、苦しいときには安易に「頑張ろう」は相手をより追い詰め、息ができないほどまでに苦しめることにもつながるんだと、私は実体験を通して感じたのです。

だからこそ、今、この記事を読んでくれているアナタへ伝えたい。

「頑張らなくていい」

きっと、こんな風に書けるのはあの3年間のことがあったから。あの3年がなければ、今からみんなにお話しできる言葉は生まれて来なかった。