それぞれの道を各自で切り開いている松丸四兄弟。家族が四男・亮吾さんの突出した能力に気づいたのは、あるテレビ番組がきっかけだったそうです(写真提供:repicbook)
メンタリズムを日本のメディアに初めて紹介したメンタリスト長男・DaiGo(松丸大吾)さん、謎解きブームを起こした四男・亮吾さんら、それぞれの道を各自で切り開いている松丸四兄弟。特に亮吾さんは、テレビなどを通じて、今やその姿を見ない日はないほどに活躍しています。そしてその四兄弟を育て、伸ばしたのが悟さん・順子さん御夫婦でした。亮吾さんと言えば「謎解きクリエイター」としてよく知られていますが、小学校3年生の時に放映されていた、あるテレビ番組をきっかけとして周囲もその才能に気づいたそうで――。

妻の影響でパズルに興味を持った亮吾

妻はパズルゲームが好きで、それ関係の本を買っては、食卓で解いていました。そんな妻の様子を隣に座って見ているうちに、自然と亮吾もパズルの本に興味を持ち、解き始めるようになりました。

不思議と四兄弟の中でパズルの本に興味を示したのは亮吾だけでした。

松丸家には、薬剤師だった妻が所有する理数系の本と、文系の私が所有する歴史の本がたくさんあります。まだ電子書籍などなかった時代ですから、各自のスマホやタブレットに保存されているなんてこともなく、みんなの目に入る本棚に勢ぞろいしているわけです。

つまり、家族ならいつでも自由に手にとり読むことができる環境だったということです。

松丸家では、「本を読みなさい」と、子どもたちに強制することはしませんでした。しかし、楽しそうにパズルゲームの本を読んでいる母親を傍らで眺めていた亮吾が、純粋に興味を持ち、読み始めるようになったのも当然のことだったと思います。

それにしても、四人も子どもがいて、全員が見事に理系に進み、文系の子どもが一人もいなかったことは寂しい限りですが、それだけ母親の影響力は強いということでしょう。