経済ジャーナリストの荻原博子さんが、お金に関するお得な情報をわかりやすく解説する新連載「トクする!荻原博子のマネーNEWS」。今回は「火災保険の保険料値上げ」です(イラスト:さかがわ成美)
火災保険への加入は、9月中に!
10月から、多くの会社で「火災保険」の保険料が、平均10.9%値上げされます。
火災による被害は、防火設備の向上にともない年々減少しています。それなのに、なぜ「火災保険」の保険料が高くなっているのかといえば、自然災害が増えているからです。
「火災保険」の多くは、火災だけでなく、自然災害その他に広く対応しています。台風による風災や集中豪雨での水災をはじめ、やや大雪の被害、落雷、ガス漏れなどによる爆発、水漏れなど、広く補償しているものが多い。こうした被害が増えているので、保険料が年々上昇しているのです。
では、この値上がりに、どう対処すればいいでしょうか。
近年の「火災保険」は、自然災害の増加によって値上がりしていますが、地域や建物の種類によっては自然災害の影響をあまり受けないケースもあります。たとえば、災害が起きやすい地域で、しかも築年数が古い建物については50%を超える値上げになることも。
逆に災害が起きにくい場所にあるマンションなどだと、値下げになる場合もあります。まずは自分が住んでいる建物について、どうなるのか保険会社に聞いてみましょう。