やめたいと思いつつ、重い腰を上げられずにいる人も多いでしょう。でも、一歩踏み出してみたら、「軽やかな毎日が待っていた」という声が聞こえてきました。やめて良かった?後悔した?やめた後の気持ちを集めました(イラスト◎多田景子)
やめた後の気持ちは?
〈よかった…129人〉
●人間関係
友人の死をきっかけに、「自分の葬儀に参列してほしい人は誰か」を考えて、整理することに。しがらみや我慢を重ねていたことに気づけた(70歳・主婦)
●夫婦
暴力をふるう夫にすぐに見切りをつけ、離婚。幼子と私はのびのびと生きられた(86歳・年金受給者)
●婚礼タンス
威圧感があり、見た目も気に入っていなかった。親が悲しむかもという気持ちもあったが、後悔ゼロ! (61歳・パート)
●愛想笑い・人に合わせること
波風を立てないように、「そうですね」「すごい」などと人に同調して生きてきました。でも、このままでは自分が自分でなくなってしまう。勇気が必要でしたが、心の負担を減らすことができました(65歳・公務員)
●家族の朝食
食欲も体調もそれぞれだから、無理してつくることはないはず。それを受け入れてくれた夫のことを優しい人だと思えたので、夫婦にとってもプラスだった(66歳・パート)
●ペット
柴犬、シェパード、パグの3匹を育て、見送りました。生きものを飼うには体力が必要です。自分の年齢を考えて、この先は責任が持てないと判断。動物好きとしての信念を貫いた満足感があります(82歳・年金受給者)
●洋服・バッグ
バリバリ働いていた時に使っていたものを捨てたら、過去の栄光にしがみつく自分からも解放された(74歳・年金受給者)
●持ち家
駅近だった自宅を手放し、郊外に引っ越した。少し不便にはなったものの、畑仕事は楽しく、これまでの煩わしい人間関係も断ち切ることができて、人生最良の決断だった(80歳・年金受給者)