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かつて女性の辛さは「女三界に家無し」と表現されました。しかし現代、「本当に住む家が買えない、借りられない」という危機的状況に直面するケースも増えています。そして男女雇用機会均等法で社会に出た女性たちが、会社勤めをしていればそろそろ一斉に定年を迎える時期に…。雇均法世代である筆者は57歳、夫なし、子なし。フリーの記者・編集者。個人事業主ではあるが、見方によっては「無職」。ずっと賃貸派だった彼女が、60歳を目前に「家を買おう」と思い立ち、右往左往するリアルタイムを、心情とともに綴ります。

前回「アラ還・単身・女性で家を買える?「住まい」を買った安心感と幸福感、老後資金が足りなくなる不安…どちらを選ぶ?」はこちら

「良い物件」とはどういう物件か?

前回はマンションを購入する場合の予算の考え方についてお伝えしました。今回は、「良い物件」とはどういう物件か? 何をチェックしたら良いのか?についてお話しましょう。家を探し始めてから、私の朝のルーティーンは一変しました。起きて朝イチで不動産情報を見て、「買いたい物件」を探すのが日課になったのです。

業者が前夜のうちにサイトに上げていた物件が「新着」として出ています。時には日中に公開される新着物件もありますが、見続けるとキリがないので、とりあえず、朝パソコンを立ち上げた時だけ、と決めました。(まるで小学生のゲーム時間制限のようですね、苦笑)

これが、やめられない、とまらない、涙。なんということでしょう!(ビフォアアフターふう、苦笑) 毎日のように、サイト側が、新着情報とお勧め物件をピックアップしたメールを送りつけてくれます。うれしい、でも苦しい。つい、それが呼び水になって、アットホームやホームズのほか、大手不動産仲介業者の「買う」ページを見てしまい、ときには2~3時間も没頭してしまいます。反省。それこそ、ゲームがやめられないお子ちゃまと一緒です、苦笑。ああ、業者の思うつぼ。そうやって、早く買え買えとせかされ、いつしかすっかり、買う気になっています。

今朝もまた、新しい物件を見つけるべく、「エリア×金額×広さ」で絞ります。例えば、私鉄A線のB~F駅まで、駅徒歩15分まで、広さ35平米以上、上限金額がX万円、などと指定します。条件に合った物件リストを「新着順」にして、見たことのない物件を探します。良さそうな物件を見つけたら、「買っていいと思えるかどうか」の詳細条件をチェックします。チェックするポイントは、私の場合は以下の通りです(あくまでも私の場合のご参考です)。