言葉を磨くことは、感性を磨くこと――。〈心を磨く〉暮らしのコツをまとめたベストセラー『感性のある人が習慣にしていること』の著者、陶芸家SHOWKOさんは〈私らしい言葉〉を持つことが、自分の軸を定め、その人の魅力を引き出していく、と語ります。そのために、SHOWKOさんは「言葉に厚みを持たせるために、自分のことをよく知ることから始めて」と言いますが――。
出さない手紙を書く ~気持ちに向き合う
言葉をたくさん知ること、丁寧な表現を使うこと。
そのあとに、大切なことがあります。
「自分の気持ちを知ること」です。
その一つの方法として、「出さない手紙」を書いてみることをおすすめします。言葉を文章にすることで、心にある感情を整理することができます。
自分がいま、どんな気持ちでいるのか。悲しいのか、嬉しいのか、怒っているのか。文章にしようとすることで、心をつぶさに観察できます。
私は中学生の頃から日記を書きはじめました。公開・非公開とさまざまですが、いまはブログを書き続けています。思春期の心にあった「モヤモヤ」とした感情。それを、言語化することで、やっと受け止められた。感情を整理するために書きはじめたのがきっかけでした。そのまま、いまに至っているわけです。