優先順位が嫌でも変わった

戦争前には、ウクライナの一般人の生活レベルと、歌手や女優などのセレブたちの生活レベルには格差がありましたが、戦争がはじまってみんな生活水準が同じになりました。

ご近所だけでなく、街で困っている人を見かけたら、「何か手伝うことはない?」と声をかけあうようになりました。

『祖国を愛し、家族を守る ウクライナ女性の美しく前向きな生き方 美人大国・ウクライナ女性の衣食住と恋愛・結婚のすべて』(著:カテリーナ/徳間書店)

戦争になったら、もう化粧しなくても、きれいな服も着なくていい。今の生きている時間を大切に、一緒にいる人たちを大切にしながら生きていきたい。そう思うようになりました。

仕事に関しても、お金をもらうためではなく、ボランティアでもなんでも人のため、街のため、ウクライナのためにやる。他の人たちを助けることができるなら、力になりたい、と思う人が増えました。

コロナ禍のときもそうでしたが、やはり戦争になってから、ウクライナの女性たちの価値観は大きく変わったように思います。

人生における考え方や優先順位が嫌でも変わっていきました。

たくさんお金を稼いでブランドの服を着て、きれいに化粧して、高いヒールの靴を履いてお洒落な店に出かけることより、とりあえず食べるもの、生きるためのシンプルな服があればいい、それが優先順位の一番になりました。