戦争が1年半続いたことによる変化

ただ、戦争が1年半も続くようになって、少しずつウクライナの女性たちの意識がまた少し変わってきました。女性たちがまた化粧をして、きれいな明るい色の服を着て、キーウにある独立広場を歩いたり、バーやレストランに行ったりするようになったのです。

メディアのニュースでも、着飾って歩くウクライナの女性たちを取り上げていました。それを見て「戦争中でしょう? 着飾る意味ある?」と思った日本の方もいたかもしれません。

今の生きている時間を大切に、一緒にいる人たちを大切にしながら生きていきたい(写真提供:徳間書店)

ウクライナにいる友人たちに聞いてみると、彼女たちの気持ちを明かしてくれました。

「今日、死ぬかもしれない。だったらきれいな自分で死にたい。最後まで楽しく幸せな時間を過ごしたい」

今日の夜まで生き残らないかもしれないのなら、きれいにお化粧して、友だちと一緒にバーやレストランに行って食事をして、少しでも楽しい時間を過ごしたい、という考え方が最近とても増えているのです。