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仲間と出会えたことが一番の幸せだと実感

俳優生活は、22年目になりました。みなさん、生きていると恋愛がうまくいかなかったり、離婚したり、大切な人の死に直面したりと、それぞれが何かしらの抱えきれない場面に直面することもあるかもしれません。僕も振り返ると苦しい時もあったはずですが、今はもう人生で幸せを十分得られたと思っていて。それは、仲間と出会えたことが一番の幸せだと実感しているからです。

マネージャーは20年以上、僕と家族以上の時間を費やしてきています。僕も何かを犠牲にしなくてはいけない時がたくさんありましたが、マネージャーも家族との時間を犠牲にし、僕との仕事の時間を優先して、ずっと一緒にいる。芸能界では、ムロツヨシや上地雄輔もそうですが、学生時代の友人や、地元の知り合い、進次郎や父親との関係で出会えた人たち。もうこれ以上ない恵まれた人生だと感じていて、今まで人を大切にしてきた自負もあります。

もしも人生で苦しいことがあって悩んでいる方がいたら、どれだけ本音で人と向き合ってきたかによって、乗り越えられるかどうかが変わってくるはず。誠意を持って生きてきた人ならば、どんな困難も乗り越えられると思います。でも、人をないがしろにしてきた人は、苦しい時や辛い時を乗り越えられないかもしれない。人に真摯に向き合って、心をオープンにしていないと、誰も助けようと手を差し伸べてくれないと思うんです。

人と真剣に向き合い、僕は本音で話します。このインタビューもそうです。結婚観にしても、今の時代では男尊女卑だと言われるとしても、仕事観や人生観も含め、この僕と仲良くなってくれた人たちもいる。僕が困った時、苦しい時にそれを感じ取ってくれたり、救ってくれる親友たちや家族、仲間がいたから乗り越えられたこともたくさんあったと思うんですよね。

婦人公論.jpをご覧になっている読者の方も、苦しい時こそ、自分はあの人に何ができるんだろう? という考えを持っておくと、それは自分のためにもなると思います。本気で人や何かと向き合うと、自分の夢に一緒に乗ってくれる人も現れて、幸運が訪れるから。本気で生きないと、自分のことすらわからないですし、うまく物事は好転していかないのではないでしょうか。