かかりつけ医

そして、医者の死亡診断書というものも、このところ急速に変わりつつあります。

自宅で亡くなった場合、家族がいれば市区町村の役所へ医者の死亡診断書を提出すれば葬式が出せるわけです。

しかし、すべての医者が、近所に住んでいるからといって診断書を書いてくれるとは限りません。

かかりつけ医といっても、往診しないのであれば本当にかかりつけ医といえるのかどうか。

今その定義をどうするかについて、日本医師会と厚生労働省が協議している最中ですので、結論を待ちたいと思います。

だから皆さんに注意してほしいのは、「本当にかかりつけ医はいますか?」ということ。自分が死んだら、きちんと死亡診断書を書いてくれる医者を探しておくことが大事です。

※本稿は、『老いの地平線 91歳 自信をもってボケてます』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。


老いの地平線 91歳 自信をもってボケてます』(著:樋口恵子/主婦の友社)

老いのトップランナー・91歳の評論家 樋口恵子さん。
脳科学者・瀧靖之教授(東北大学加齢医学研究所)から「樋口さんの生活・習慣は、脳によいことばかりです!」と絶賛された暮らしとは?

ボケるのが怖い人、老後の暮らしを心配している人、まだまだ夢をもって超高齢期を迎えたい人、親や祖父母世代が認知症になったらどうしようと悩む若い人、どんな世代にでも、男女差なく読んでいただきたい本です。