加齢とともに、尿トラブルに悩む女性は増えるもの。デリケートな問題だけに、相談しづらいという声も……。そこで、自分でできる対処法をアドバイスします(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)
毎日のケアで尿トラブルを改善
1)骨盤底筋体操で筋力アップ
骨盤底にある尿道や膣、肛門まわりの筋肉を、締めたりゆるめたりして鍛える体操です。
「肛門を締めるにはおならを、膣と尿道を締めるには尿をがまんするイメージで行います。体操の最中も息を止めず、自然に呼吸しましょう。効果が感じられるようになるまでに2~3ヵ月かかりますから、気長に取り組んで。『トイレのたびに』『テレビCMの間に』などと決めて行うのが長続きのコツです」(加藤先生。以下同)
【骨盤底筋体操】
1)いすに座り、背筋を伸ばして、足は肩幅に開く
2)大きく深呼吸して、体の力を抜く
3)まず肛門を締めてから膣と尿道を締め、1~2秒間キープ。その後、1~2秒間ゆるめる。5回繰り返す
4)次に、3と同様に肛門、膣、尿道を締めたら、肛門や膣を胃のほうへ引き上げるイメージで5秒間キープ。その後、5~10秒間ゆるめる。5回繰り返す
5)3と4を1セットとし、1日10セット行う
尿漏れ原因筋トレーニングもれトレ ¥5,390/朝日産業
シリコンとジェルでできた独自形状のクッション。座るだけで骨盤底筋がマッサージされ、尿もれ対策になる。また骨盤が自然に立つので、姿勢改善効果も。