服を手放すコツ「部屋着扱いに逃げない」「値段のことは一旦忘れる」

<その3 部屋着扱いに逃げない>

「外出着としては着なくなったので、部屋着にします」。

こうした声は多く、気持ちもよく分かります。でも外出用に作られた服は、素材やデザインなど、家の中でのリラックス時に着るのに相性がよいと言えないのでは? 洗濯しにくい服もあるでしょう。

阿部さんが今回あげたコツに沿って処分を決めた服の例(写真:著者)

なお、「部屋着問題」を考える際に大事なのは、クローゼットに入れたままにして「いつか部屋着にしよう」と後回しにするのでなく、いますぐ部屋着として使うこと。

実際に使ってみて着心地などを確認し、しっくりこないようなら手放す候補に入れてよいでしょう。

<その4 値段のことは一旦忘れる>

「この服は百貨店で●年前に買った際に**万円もしたものだし、捨てられない…」

といった声、これもよく聞きます。そう。実際に着ていようがいまいが、見るたびに買った時の値段が頭をよぎって捨てられないのですよね…。

でも買った値段が高かろうが、安かろうが、着ていない間はクローゼットの場所をとっているだけなのでは? それでは、もし新しく素敵な服に出会って、家に迎えたいと考えても、その服が入る余地がなくなります。

もとは高いが着ないままの服より、たとえ安くても、今の自分を輝かせてくれる服を優先する。そう考えてみてはいかがでしょうか。