スマホはどこへ消えた?
能町 はい、(グループLINEに)送りました。
ヒャダ さあ、早くスマホを出すんだ!
久保 無理です。いま私の膣に入ってます(笑)。
一同 (爆笑)
能町 ひどい。これはひどい(笑)。
ヒャダ なんて収容力だ(笑)。出しなさい!
(ここから3分ほどすったもんだありましたが省略)
ヒャダ ……ダメですね。こういうのって、人生あるあるだと思うんですよ。自分で卑屈になって、だんだん人間関係が疎遠になっていくという。
久保 私、人の役に立たない人間になっちゃったからもうしょうがない。
能町 向こうはそうは思わないです。
ヒャダ それはあなたが決めることじゃありません。
久保 この世からもう私を消して。
能町 結局、スマホ出さないつもりなんですか?
久保 出せるもんなら出してみな! この私の(以下略)
──「自分がいまダウナーの状態だから会いたくない」という理屈なんでしょうけど、会うことでパッと気持ちが変わるかもしれないですよ。
久保 でもそういう不安定なときに人に会うのしんどい……人付き合いしんどい。
ヒャダ ……久保さん、最近は誰かとお友達付き合いはあるんですか?
久保 毎日、犬友さんと会ったり。
ヒャダ あ、だったらいいっすわ。誰とも会ってないのかと思ってた。
久保 お互いに素性を知らない人と毎日会うって、すごい気が楽なんですよ。外歩いてたら偶然会って、ちょっとした会話をしたりとか。まず街で偶然知り合いと会うこと自体、今までの人生でほとんどなかったんですよ。
ヒャダ たしかに。犬飼ってなかったら100%ないですよ。
久保 「え、街に知ってる人がいるってすげぇ!」っていう。
ヒャダ いいですよね、そういうの。
能町 ご近所という鉱脈は楽しいですよ。
久保 犬の散歩してる人はみんな朝早いので、「久保みねヒャダ」を見てない人しかいないんですよ。
ヒャダ だったらなおさら楽ですね。
久保 誰も私のこと知らないし、仕事の詮索もしないし、なんなら名前も知らない、みたいな。
ヒャダ 「りゅうちゃんママ」くらいですか?
久保 「りゅうちゃんママ」で、私が久保という名前なのも誰も知らない。
ヒャダ ああ~、ちょうどいいじゃないですか! ちゃんとそういうお友達がいるならなによりです。ずっと一人で孤独と向き合って生きてるのなら問題でしたけど。