マスクをすると口呼吸になりやすい

呼吸は鼻で行うのが基本です。ところがマスクで鼻を覆うと、鼻呼吸がしづらくなります。鼻だけ出してマスクをする人がいるのは、呼吸が苦しいからでしょう。しかし鼻を出したら、感染防止効果はかなり下がります。

一方、きちんと鼻までマスクをしている人は、鼻呼吸では息苦しいので、知らないうちに口呼吸になっている人が多いようです。

『70歳の壁を越える 食べる力』(著:栗原毅・栗原丈徳/エクスナレッジ)

人前で口を開けていたら失礼に当たりますが、マスクをしていれば口を開けても相手にはわかりません。そんなこともあり、マスクを着用している人は口呼吸になりがちのようです。

口呼吸の弊害はいろいろありますが、口から老化の観点からいうと、口の中が乾燥しやすいという問題があります。

呼吸のためにしょっちゅう口を開けていると、口の中は乾燥します。すると唾液が正常に分泌されていても、口腔内の粘膜を十分潤すことができなくなり、ドライマウスになってしまうのです。

ドライマウスになると、歯周病のリスクも上がるなど、口から老化がより早くなる可能性があります。

それに加えて、マスク生活をしていると、口まわりの筋肉をあまり使わなくなるため、やはり口から老化の原因になります。