問題を直視する

問題を直視することを親が怖れると、子どもにも良い影響はありません。

間違いは―子どもの感情が重要でないかのようにふるまうことや、その他、親の誤りはなんでも―私たちが自分の行動を変え、断絶を修復するなら、それほど大きな問題ではありません。

『子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本』(著:フィリッパ・ペリー・高山真由美/日経BP 日本経済新聞出版)

しかし恥ずかしく思う気持ちが強すぎて失敗を認めることができないと、物事を正すこともできません。「悪い親」というラベルはこの恥ずかしく思う気持ちを増大させるのです。

母親や父親の属性に「良い」「悪い」を加えるのはやめましょう。

完全な善人も完全な悪人もいないのです。

不機嫌で、それを正直に顔に出す親(ふつうは「悪い親」というラベルを貼られます)は、やさしい見せかけの陰でストレスや怒りをためこんだ親よりはるかにましです。