スタジオ作業でのマストアイテム

その後、大学に入ると部活などで忙しくなり、自宅でサイフォンを使ってコーヒーを淹れるような余裕もなくなりましたが、それなりにコーヒーは好きで飲んでいました。

そして、30歳になり東京で音楽制作の仕事を始めるようになります。

今でこそ、レコーディングはパソコンがあれば、まあ、どこでもできる様になってきましたが、当時はレコーディングといえば、ちゃんとしたレコーディングスタジオを借りて作業するものでした。

大体、1曲完成させるのに4、5日はレコーディングスタジオを使います。そしてレコーディングは13時ごろから始まり、長い時は朝の7〜8時頃まで作業することも珍しくありませんでした。少なくても深夜0時くらいまでは作業していたでしょうか。

そこで、スタジオ作業でのマストアイテムはコーヒーとなるわけです。

スタジオにはホットコーヒーがポットに入っていて、もちろん無料。おかわり自由。

ちゃんとしたレギュラーコーヒーを淹れてくれるスタジオがほとんどで美味しいコーヒーが飲めます。なのでつい、ガブガブ飲んでしまいます。

(写真◎フリー素材)

ある時、計算したことがあるのですが、私がスタジオワークを中心に仕事をしていたのが30歳から42歳くらい。その時期は1年に100日はスタジオに入っていたと思います。そして1日平均12時間はスタジオ内で作業していました。

1時間1杯のコーヒーを飲んだとして(もっと飲んでいたかもしれません)1日12杯それを1年で100日とすると、それを12年で14,400杯のコーヒーを飲んだことになります。もちろん、スタジオに入っていなくてもコーヒーは好きで飲んでいましたから、その12年間で2万杯以上、1年で約1,650杯、1日で約4.5杯のコーヒーを飲んだ事になるようです。

日本人のコーヒーの平均飲料数は年間で340杯(全日本コーヒー協会2022年調べ)。5倍近く飲んでいた事になりますね。

ちなみに世界一のコーヒー消費国はルクセンブルク。1日に6.6杯のコーヒーを飲んでいるそうです。これは凄いですね。