ポリフェノールの効果

(写真◎フリー素材)

また、コーヒーには、ポリフェノールもたくさん含まれています。ポリフェノールといえば赤ワイン。ポリフェノールを豊富に含んでいる赤ワインをたくさん飲むフランス人は脂っこい食事をとっているにもかかわらず心臓の疾患での死亡率が低いことが分かり、それ以来、ポリフェノールの効果が注目されるようになりました。

実はコーヒーにも、赤ワインに匹敵する量のポリフェノールが含まれています。

100gあたりのポリフェノールの量は赤ワインが230mgなのに対してコーヒーは200mg。ほぼ同量と言ってもいいでしょう。ちなみに、緑茶は115mg、紅茶は96mg、ココアは62mgとなっています。

このポリフェノールとは植物が持つ苦味や色素の成分です。そしてポリフェノールは活性酸素などから体を守ります。つまり抗酸化作用の強い成分なのです。そのため、ポリフェノールは活性酸素が原因となる「がん」「動脈硬化」「心筋梗塞」などの生活習慣病の予防に効果があるのです。

さらに、ポリフェノールは紫外線による肌のダメージを防ぐ効果もあるとされています。なんとコーヒーを1日2杯以上飲む女性は、紫外線による顔のシミが少ないという実験結果も報告されています。

また、国立がん研究センター予防研究グループによると、習慣的にコーヒーを飲む人は、心臓病、脳卒中、呼吸器疾患による死亡リスクが低下するとの事です。

これは炎症を予防する効果のあるカフェインと、酸化を防ぐ効果のあるポリフェノールの相乗効果によるものと考えられています。

ちなみに、赤ワインに含まれるポリフェノールは、アントシアニンやタンニン、レスベラトロールという種類のものですが、コーヒーに含まれるポリフェノールの代表はクロロゲン酸類というものだそうです。

このコーヒーに含まれるポリフェノール・クロロゲン酸類は血液をサラサラにする作用があり、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐと言われています。