介護ビジネスでの起業

感謝されて、必要とされて、しかもとびきりクリエイティブ。

そんな介護の仕事をもっと知りたい。そう思った私は、近くの施設介護の事業者に「ボランティアで利用者の髪をカットさせてください」と連絡を入れました。そして美容師時代の友達と2人で施設を訪れて、数多くの利用者の髪をキレイに整えました。

その施設でも、利用者から「ありがとう」という声をたくさんかけてもらいました。

そして職人気質の介護スタッフがテキパキと働く施設の雰囲気は、慣れ親しんだ美容室に似ていると感じるようになり、介護という仕事により興味と親近感が湧いてきました。

鼻っ柱をバットでへし折られるような手ひどい挫折を経験したものの、私は経営者になるという望みをまだ完全には捨て切れていませんでした。

何よりも今日を生きるための生活費を稼がないといけませんし、母のお店でバイトをしているだけでは400万円という借金の返済は遅々として進みません。

そこで介護ビジネスでの起業を思い立ったのです。

※本稿は、『マッチョ介護が世界を救う! 筋肉で福祉 楽しく明るく未来を創る!』(講談社)の一部を再編集したものです。


マッチョ介護が世界を救う! 筋肉で福祉 楽しく明るく未来を創る!』(著:丹羽悠介/講談社)

第1章 フィットネス実業団はこうして生まれた
施設介護へのシフトが、フィットネス実業団を生み出しました

第2章 介護ビジネスこそが日本を救う
「なりたい自分」を諦めてなくてもいい世界にします

第3章 介護が教えてくれた「出会えてよかった人」でいるための方程式

第4章 ゼロからの介護ビジネス経験が生んだ“へそ曲がり”の仕事術
「ホウレンソウ」不要な組織こそが最強です

第5章 どん底の私を介護が救ってくれました
憧れの美容室で社会人としてスタート

第6章 ファミリービジネスからビジョン経営へ