クリエイティブな仕事
のちのち介護の仕事を始めてから、私はこんな体験をしました。
生まれつき両手が不自由な利用者が、ある日私たちのアドバイスで、口で絵筆を操ってイラストを描き始めました。
その作品の数々が斬新かつアーティスティックで、「個展を開いたら大勢の人が集まり、人気が出るだろうな」と思えるような仕上がりでした。
これはほんの一例。それまでできなかったこと、あるいはそれまで諦めていたことが、介護スタッフや家族のサポートで可能になる場面も少なくありません。
そんな瞬間に立ち会うたび、「介護という仕事は、なんて素敵でクリエイティブな仕事なのだろう」といまでも思うのです。