お金の減り具合が可視化できるようになったことで、自然と無駄遣いが減るという副産物が(写真はイメージ。写真提供:photoAC)

現金決済のスーパーでお金の減りが明確に

キャッシュレス派のリエさんに対して、現金決済に切り替えて「貯め活」を実践する人もいる。ミチコさん(62歳)は最近、毎日買い物に行くスーパーを見直した。すると、家計に余裕ができたという。

「これまでは電子マネーが使えるスーパーを利用していました。すると、ついつい買いすぎて、引き落としの金額に青ざめることが多くて。そこで3ヵ月前に、現金しか使えないスーパーに鞍替えしたんです」

店側がクレジットカード決済を導入するには加盟店手数料が必要。その手数料が商品の価格決定に影響することも少なくない。ミチコさんが選んだ店は、現金オンリーだからか、商品の価格が他店に比べて格段に安い。

現金をおろす手間があるため、最初は面倒に感じたミチコさん。ところが、お金の減り具合が可視化できるようになったことで、自然と無駄遣いが減るという副産物が。確かに現金が目に見えて減っていくと、「財布の紐を締めなくては!」という気持ちになるだろう。

「最近では余計なものを買わないよう、『今日は2000円まで』と一定の金額だけを持って行くように。これまで空き瓶に貯めていた小銭もスーパーで使えるので、一石二鳥です(笑)」