ツッコミマインド
ツッコミは一般的には短ければ短いほどいいといわれています。
それは長々と『通訳』(解説)すると、面白さが失われるからです。ただし、ギュッと短く凝縮するので、つい「訂正」や「怒り」だと思われてしまうのです。
そして、その勘違いがさらなる悲劇を生みます。ツッコミを習得しようとする人が、ツッコミの本当の意味や役割を知らないまま、ツッコミのフレーズやテクニックだけをマネしようとしてしまうのです。
これは、料理の材料や調理器具の使い方などを理解しないまま、見よう見まねで料理をするようなものです。当然の結果として失敗します。早くいえばスベります。
ウケないからといって、勢いやテンションをマックスにしようものなら、見ているだけで痛々しい人の出来上がりです。
マスターすべきは、ツッコミの「フレーズ」や「間」や「テクニック」ではありません。通訳して橋渡しをするという「ツッコミマインド」なのです。
このツッコミマインドをマスターしておけば、相手を不快にさせる失礼なツッコミをすることもありません。さらには、ツッコんだ相手から喜ばれます。
だって、そうでしょう? あなたの発言を誰かが拾って、自分も考えていなかった面白さを際立たせてくれたら、嬉しいに決まっています。