生きている限り、明日はまた来る

今場所は貴景勝が、ルームウエアブランド「ジェラートピケ」の可愛い熊がデザインされた化粧廻しをして登場。注目されたが、休場して見られなくて残念だった。

しかし、あきらめない力士はすごい。新小結・宇良は負け越したが、千秋楽で前頭5枚目・竜電を「伝え反り」で破った。めったに見られない大技だ。優勝を決めたような観客の大拍手を浴びていた。宇良は6勝9敗。竜電は3勝12敗だ。

今場所は、十両の土俵入りの後の幕下5番が見逃せなかった。膝の怪我による休場で関脇から陥落した若隆景が幕下筆頭で登場。ざんばら髪のまま幕内の優勝争いに参加した伯桜鵬も肩の手術で休場して落ちて、現在、幕下5枚目にいて相撲を取るからだ。若隆景は7戦全勝で幕下優勝。伯桜鵬は6勝1敗だった。

今場所印象に残った言葉がある。元大関の前頭7枚目・朝乃山は7日目まで全勝できて、8日目に前頭10枚目・玉鷲に敗れた。その日の夜のNHK『サンデースポーツ』で、朝乃山へのインタビューが放送され、「いいんじゃないですか1敗くらいして。明日はまたやって来るので」と言っていた。

名言だと思う。朝乃山は9日目の朝に足首が腫れて、捻挫で休場し、その後に再出場。結果は9勝3敗3日の休みだった。生きている限り、明日はまた来るのだ。

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