お茶の葉一枚一枚に思いを込めて

茶樹の手入れ、病害虫の防除など、それぞれ時季に応じた仕事が控えており、また、一番茶、二番茶の摘み採りが終われば、次の春の新芽のために土壌づくりを行わなければなりません。「よい芽が出るように」、何度も肥料をまいて耕したり、消毒をしたり、畝の深耕をしたりして、茶畑の手入れには余念がありません。

生産者は1年を通じ、日々茶畑と向き合っているのです。

そして、その苦労やこだわりは、作るお茶や生産者によってもさまざま。毎年異なる気象条件、気象災害との闘いでもあります。

八女の茶園では、試行錯誤を重ねながら、お茶の葉一枚一枚に思いを込めたお茶づくりが行われているのです。

ここからは、茶の生産において重要な点を紹介します。

『八女茶――発祥600年』(監修:福岡の八女茶 発祥600年祭実行委員会/中央公論新社)