時間が無限に溶けていく

実際在宅になると、出勤時間もコアタイムもなく、始業も終業も全て自分で決めなければならない。ワンルームの一角にある作業スペースでの仕事のため、生活のオンオフを切り替えるのがとても難しい。作業中、他のことに気をとられ、ダラダラと時間を過ごしてしまう。

何もしていないのにもう夕方、なんてこともよくあって、時間が無限に溶けていく。もちろん、それでは仕事が終わらないので、今度は根を詰めて仕事をするのだが、そうなると食事を忘れたり、夜中まで作業をしてしまって眠れなくなったり。生活リズムがめちゃくちゃになる。

『死にそうだけど生きてます』(著:ヒオカ/CCCメディアハウス)

在宅って究極に自己管理能力が試されるし、タイムマネジメントができないと詰む。むしろ、隙間時間を見つけて、限られた時間で全集中して仕事をしていた兼業時代のほうが、効率よく仕事をしていたように思う。

おはようからおやすみまで、ワンルームの部屋に閉じこもり、誰とも話さないような今の生活になって、ひしひしと感じること。それは「制約がある幸せ」だ。制約だらけだった会社員時代は、こんなことを思う日が来るなんて思ってもみなかった。