養生

啓蟄の養生のポイントは、肝と肺の働きを助ける「滋陰(じいん)」と「補血(ほけつ)」。食べ物から、身体に潤い、水分、血液を、しっかりとチャージしていきましょう

花粉症の人は、炎症を鎮めるためにも、ぜひ、“苦味”を多く摂るようにしてください。

「春の皿には苦味を盛れ」という食養生のことわざがありますが、レタスやセロリ、ミョウガなど、少し苦味のある野菜がとくにおすすめです。

甘いものや冷たいもの、あるいは乳製品などの摂りすぎは、「湿」と呼ばれる分泌物を溜めやすくなり、鼻水や涙が出やすくなりますので、くれぐれもひかえましょう。

また、この時期、気軽にできる養生がティータイム。

ぜひ、少し苦味のある緑茶、菊花茶、ミントティーなどを飲みましょう。緑茶にミントを混ぜるなど、お茶をブレンドして楽しむのもいいですね。

<『二十四節気の暦使い暮らし - かんぽう歳時記』より>

そして、花粉症などの炎症を緩和するためには、少しでも休むこと。

ゆっくりすることは中医学的にも春の大切な養生ポイントですから、休みの日はしっかり休むようにしてください。

なかなか休めないという人は、スマホやテレビから離れ、静かに目を瞑って深呼吸を。

また、睡眠もとても大事なので、悩みなど一切の“考え”を寝室に持ち込まないよう、努めましょう。