絶世の美男・在原業平と美女・小野小町のやりとり
一方、平安時代を代表する絶世の美男と美女と言えば、在原業平と小野小町。
ふたりの間に恋の花が咲かぬはずがなく、業平は「秋の野に笹分けし朝の袖よりもあはでこし夜ぞひちまさりける」(あなたに逢わずに帰って来た夜の方が、いっそう涙で濡れたのでしたよ)との歌を贈った。
すると小町は「みるめなきわが身を浦と知らねばやかれなで海士の足たゆく来る」(いくら言い寄られても、逢うつもりのない私だと知らないで、あの人は足がだるくなるまで通って来るのか)と返した。
つまり業平の求愛を,小町はあっさりと拒絶したんですね。