でもね、なんだかとても面白そうに、楽しそうに言っていたんですよ。だから、いい感じで逝ったのかなあと思います。

平等院のご住職が「この世で仲の良い人、大切な人をたくさん作っておきなさい。そういう人たちがみんなで迎えに来てくれますから」とおっしゃっていたとおり、夫には迎えに来てくれる人がいっぱいいたんですね。

私は自分のときには両親も誰も来なくていいわ、と思いながらご住職の説明を聞いていたんですけど、私のことはきっとおとうさんが迎えに来るんだろうなあ、と思います。

この欠落感がずっと続くかは、この先、生きてみないことにはわかりませんが、まずは持てる力を振り絞って大河ドラマを書き上げ、しみじみするのも休むのもそれから、と考えています。