私は言霊の力を信じていて、もともとやりたいと思ったら口に出すタイプ。口に出す以上、準備を怠ってはいけないとも思っています。だから実は、オファーがくる前から、時代劇への出演に向けて、個人的に馬術やを習い始めていました。
習得に時間がかかるものなので、話があってから準備するのでは間に合わないと思ったからです。我ながらすごい妄想力だと思います。(笑)
自分の夢を口にすると、「叶わなかったら恥ずかしい」とか、「失敗したら嫌だ」などと思う方がいるかもしれません。けれど、他人は他人、自分は自分だというのが私の信念。自分が人からどう見られているかを気にしても、しかたありませんものね。
世の中にはいろいろな価値観の人がいて、何を思うのも、何をするのも、その人の自由じゃないですか。他人の価値観を認めないでいると、いつかその否定した価値観が、自分の可能性を狭めると思っています。
ただ、モデルとして海外をまわっていた頃は、他国のライバルたちと自分を比較してしまうことはありました。彼女たちは自分にはない魅力をたくさん持っています。うらやましいとは思いましたが、同じようになりたいと願うのはないものねだり。自分には自分の魅力があるから、そこを伸ばそう、と考えるようにしたのです。
比べて落ち込むだけで終わったり、どうにもならないことをグチグチ言うのは好きではありません。私、筋金入りの負けず嫌いなんです。自分なりの形で越えようと最大限努力して、最後は運に任せる。そうやって生きてきました。