きっと雰囲気で契約しちゃうわ、私…

そのうち、娘さんまでもが「サプリの件、今度セミナーがあって」「キャンペーン期間ですよ」とメールしてくるように。「その日は親戚の家に行くから」「返信したつもりが、できていなかったみたい」と返す木村さん。

だが、次第に言い訳のネタも尽きてくる。それに、子ども同士は同窓会などで交流があり、はっきり断って相手の気分を害し、彼らの関係に影響が出るのも怖い。

1回だけセミナーに顔を出せばケリがつくかな。いや、そうなったら最後、その場で契約させられるかも。そうよ、きっと雰囲気で契約しちゃうわ、私……と、木村さんの心は千々に乱れる。ほかのママ友のところにはメールは来ていないという。

あらためて、「あのとき、私もトイレに逃げればよかった」と毎日メールをこわごわチェックしながら、自分の対応の間違いを心から後悔するのだった。

 


ルポ・イヤと言えずにこんなことに…

【1】スポーツジムの人間関係にうんざり。大人の対応のはずが…
【2】「お嬢さん、モデルみたいね」から始まったママ友の暴走
【3】安請け合いしすぎてパニックに。突き刺さった同僚の一言