大切なのは情熱を持って続けること

それまでも、周りがどんどん売れていく中、ウチはなかなか売れ切らない。それでも、ここで辞めたら意味がない。そして、やっぱり舞台が好き。それでやってきて、この世界は運と縁が大事なことも痛感してきました。

このネタができた時に思いました。「笑いの神様がやっと武器をくださったんだ」と。この年齢までやってきて、相方も髪が薄くなったからこそ生まれたもんだと。周りが売れていく中、やっぱり舞台が好きだし、途中で投げ出したらこの世界に入れてくださった師匠の「海原お浜・小浜」に申し訳が立たない。辞めずに続けてきてよかった。純粋にそう思いました。

そして、もしこの武器を持っても売れなかったら、それは本当に運がなかったんだと。もしくは純粋に僕らの力がなかったんだと。もう一つ向こうの思いにもたどり着いた気がしました。

こんなんね、今まであんまり口にしたことはないんですけど、リハビリを頑張れたのも、40過ぎて髪の毛のネタができたのも、50歳から少しは見てもらえるようになったのも、全ては「続けたから」です。そして、口幅ったいですけど、ただ続けるのではなく、大切なのは情熱を持って続けること。それだけはサボらずにやってきたつもりです。

その結果、出てくるのが「明日を信じて」。やっぱり、この言葉なんです。