普遍的な美の基準が存在する?

文化人類学の分野では、顔の魅力や美の基準というのは、人種や文化によって大きく異なるとされています。

『顔に取り憑かれた脳』(著:中野珠実/講談社)

確かに、平安時代は切れ長の細い目とふっくらした頬が美人の重要な条件でしたが、現代はぱっちりした目に小顔の女優が美しいと話題になったりしています。また、ファッション誌やSNSの影響を受けて、メイクの流行も大きく変わります。

一方で、人種や文化を超えた普遍的な美の基準も存在することがわかっています。

具体的には顔の魅力を決める要因として、【1】シンメトリー(左右対称)であること、【2】平均顔に近いこと、【3】若々しさ、【4】第二次性徴の特徴を有することの4つが挙げられます。