養生
穀雨の頃は「調和肝脾(ちょうわかんぴ)」といい、春に活発に働く肝と、胃腸の働きを司る脾の働きを良くすることが重要に。
不摂生は避け、胃腸をととのえることが養生のポイントとなります。
春に多いストレス性の症状に見舞われたら、とにかくリラックスして、心身ともに“ゆるめる”ことを意識しましょう。
寝不足の人は睡眠をたっぷり確保してほしいのですが、なかなか生活スタイルが崩せないという人におすすめなのが、お風呂タイムの活用です。
湯船に浸かり、思わず「はあ〜」と声の出た経験のある人は多いはず。
中医学的には、あの「はあ〜」というタイミングにこそ、気と血(けつ)(注)が身体のすみずみまでめぐると考えます。つまり、こころからリラックスしているというわけですね。
あるいは、手軽な“レンチン蒸しタオル”も効果的。濡らして軽く絞ったタオルをレンジで温め、目の上や首の後ろに当ててみてください。きっと「はあ〜」と、心身ともにゆるむことでしょう。
この「はあ〜」をひとつの目安(=キーワード)として捉えることで、「自分が何をしたらリラックスできるのか」より明確になるはずですよ。
(注)中医学において「血」は、身体に栄養と潤いを運び、メンタルの安定にも作用する液体です。