マキさん「自分の時間を増やすことは、後ろめたいことではない」(写真提供:文藝春秋)
厚生労働省が発表した「令和5年版厚生労働白書」によると、1997年以降、共働き世帯の数が専業主婦世帯より上回り、現在も年々増加している状況です。共働きをする中での家事や、子育てに追われてなかなか休めない人に向けて、「本当にやりたかったこと」をするための時間づくりを発信しているのは、シンプルライフ研究家で時産アドバイザーのマキさん。夫婦ともに会社員の共働きで、娘ふたりと4人で暮らしているマキさんいわく、「自分の時間を増やすことは、後ろめたいことではない」とのことで――。

3種類の時間の配分をチェック

最後に「ゆっくり休んだなぁ」と実感できたのはいつでしょうか。

また、「ついにやりたかったことができた」「来たかった場所に来られた」などの充実感を得たのは……?

そういった「自分のために使う時間」をとることが難しい、もしくはピンとこないというときは、時間配分を可視化して考えてみるのがおすすめです。

今の過ごし方をざっくり書き出して、それぞれの行動が次の3種類のどれに当てはまるか考えてみます。

1つ目は「生産時間」

仕事をしている時間、家事をしている時間など、何かを生み出している時間です。育児の時間も生産時間ですね。

自分のためというよりは誰かの役に立っている、社会にプラスを生み出すような時間です。生産時間に勤しむことで、やりがいを感じたり、充足した気持ちになると思います。