自分のために使う時間を大切に
自分のためだけに使う時間を持つことに、ためらいを感じる人もいるでしょう。
時短で3分節約できたら、その3分で(家族のために)トイレ掃除しよう、となって忙しさのループから抜け出せない人は、どうか騙されたと思って3分間、軽いストレッチをしてみたり読みたかった雑誌をめくってみたり、自分のためだけに使ってみてください。
「忙しい」という状態は作業量だけでなく、心理的な要素も作用しています。しないことを増やしながら、自分を大切に扱うことに慣れてくれば、本当の意味で「忙しさからの解放」が成し遂げられるはずです。
私がブログで家事の時短や家事を減らすことを発信し始めた頃、『しない家事』という本を出した頃は、手抜きをしてみっともないと批判の声もありました。でも、令和になり時代が変化するとともに、どんどん世の中に認められてきた実感があります。
「自分を大切にしよう、人生は自分自身のもの」という風も感じます。
自分の時間を増やすことは、後ろめたいことではなく、充実した人生のために必要なテクニックです。
子育てや家事に追われてキーッとなっているより、心に余裕を持って家族に接したほうが、雰囲気も良くなります。手放せるものは手放して、ポジティブに「時産」しましょう。
※本稿は、『これからの人生を豊かにする 時産 時間と心に「余白」が産まれる暮らし方』(文藝春秋)の一部を再編集したものです。
『これからの人生を豊かにする 時産 時間と心に「余白」が産まれる暮らし方』(著:マキ/文藝春秋)
共働き、子育て中でも、時間に追われずにやりたいことができる!
時産とは、忙しい毎日に「しないこと」を増やして少しずつ余白の時間を作り、その時間を休息や「本当にやりたかったこと」に使うこと。
時産アドバイザーとしても活動するマキさんが、その考え方から暮らしへの取り入れ方まで、カラー写真や図表を用いてわかりやすく解説します。