明日は勝頼が進んだ道をたどります
途中、親子で参加していた小学生のお子さんからは「武田軍勝利」を聞いてのガッツポーズも。
その後「あの逸話はどうなのか」「もしこうなっていたらどうだったのか」といった質疑応答や、像の前での撮影会などを終え、ツアーは次の目的地・諏訪大社本宮へ。
信仰にあつかった武田信玄は、諏訪大社の諏訪大明神を軍神として信奉していたとされます。その一方で、父・信虎が同盟を結んでいた諏訪氏を滅ぼしたその背景だったり、諏訪頼重の娘との間に産まれた勝頼がなぜ後継者になったのか、といった説明がバスや大社でなされました。
さらには先生が監修を務め、今年からアニメがスタートする『逃げ上手の若君』に登場する諏訪頼重と諏訪大社の関係など、先生ならではのこぼれ話を交えながら、和やかにツアー初日を終えました。
明日は甲府市の武田神社から始まり、新府城や景徳院など、武田勝頼の歩んだ道をたどります。
『「失敗」の日本史』(著:本郷和人/中公新書ラクレ)
出版業界で続く「日本史」ブーム。書籍も数多く刊行され、今や書店の一角を占めるまでに。そのブームのきっかけの一つが、東京大学史料編纂所・本郷和人先生が手掛けた著書の数々なのは間違いない。今回その本郷先生が「日本史×失敗」をテーマにした新刊を刊行! 元寇の原因は完全に鎌倉幕府側にあった? 生涯のライバル謙信、信玄共に跡取り問題でしくじったのはなぜ? 光秀重用は信長の失敗だったと言える? あの時、氏康が秀吉に頭を下げられていたならば? 日本史を彩る英雄たちの「失敗」を検証しつつ、そこからの学び、もしくは「もし成功していたら」という“if"を展開。失敗の中にこそ、豊かな"学び"はある!