「視力」と「見るための能力」は別のもの

視力検査ではマルの一部が切れているところが上下左右のどこであるかを判別しますね。

ランドルト環というのですが、あの環の切れ目を判別できる能力だけを医者は視力といっています。

『名医が教える 新しい目のトリセツ』(著:平松類/エクスナレッジ)

医者がいう視力はそれだけのことをいっていて、見える能力全体のことをいっているのではありません。

ものを見るための能力は、それ以外にもあります。今述べた視野も見るための能力の1つです。

実用視力というものもあります。

視力検査の環の切れ目の判別は、一瞬見えればよいのですが、本を読んだりスマホを見ているときは一瞬ではありません。

長時間見続けるときの視力です。

この視力は本を読み続けたり、スマホを見続けることによって、だんだん低下します。

この視力を実用視力と言います。実用的に使う視力という意味です。