「えぐみや振り幅のある役なのでプレッシャーも感じつつ、これを乗り越えたら役者としての幅も広がるはず」

イメージを裏切っていきたい

この春、ドラマ『Re:リベンジ―欲望の果てに―』に出演します。フジテレビでゴールデン帯の主役をやらせていただくのは夢のひとつでもあったので、精いっぱい頑張って面白いものを届けたいです。

舞台は、日本屈指の巨大病院。僕は同院の理事長の息子で、週刊誌の記者をしている主人公・天堂海斗を演じます。海斗は父親との間に確執を抱えているのですが、ひとつの事件を機に、院内で理事長の座を巡って権力争いが勃発。病院とは距離を置いてきた海斗が、大切なものを守るため、権力争いに挑んでいきます。

度を越した欲望や野望を抱いた人々の行動原理が生々しく描かれている脚本に、圧倒されました。人間の醜さと言えばそうなのかもしれませんが、僕はそこに、「これが人間だ」というある種の美しさも感じます。普段フタをしている感情が表出したときに人はどう変わるのか。ゾワゾワしながら楽しんでください。

実は海斗は、いつかやってみたいと思っていた役柄なんです。権力争いに嫌悪感を抱く彼自身も、復讐心や野心、保身、男女の欲望など、人が持つほとんどすべての欲望を持っている。

えぐみや振り幅のある役なのでプレッシャーも感じつつ、これを乗り越えたら役者としての幅も広がるはず。皆さんに好かれる役かどうかはわかりませんが。(笑)