僕自身は、欲望や野望というほどのものは抱いていません。いたってのんびりした人間です。人を描く職業に就いている以上、そういうエネルギーも大事にしたい気持ちはありますし、面白い作品を届けたいという思いの中にも、「やるならど真ん中で演じさせていただきたい」という欲はあります。

とはいえプライベートでは怒ることもめったにないので、極めておだやかなタイプだと思っているんです。

ドラマでは父親との確執も描かれています。僕自身はそういった経験もなく……(笑)。父には厳しく育てられましたが、何くそ根性で「絶対に負けたくない!」と思いながら乗り越えてきました。

相手と対峙せずに諦めてしまえば、確執ができてしまう。逆に、逃げずに向き合えば、軋轢は生まれないと思います。僕がお芝居の世界に入りたいと伝えたときも、父は「やりたいことを見つけたならそれが一番だ」と背中を押してくれました。両親は僕の活動を楽しみにしているようで、よく「ドラマ観たよ」と連絡がきます。

今年、プライベートでやりたいことですか?うーん、中学時代の友だちと旅行したいねと話していて、それくらいかな。休みをもらえたら嬉しいですが、あっても何をしようか悩んで、結局、洗濯や掃除をして一日が終わるんです。面白みがなくてすみません。(笑)

30歳の抱負としては、やはり役者として皆さんに楽しんでいただくのが一番です。そのためにも少しずつイメージを裏切っていかなくてはいけないと思っています。あとは、「年相応の男」に見られることですね。頑張ります。(笑)


赤楚衛二さん主演ドラマ『Re:リベンジ―欲望の果てに―』は4月11日より放送スタート(フジテレビ系にて毎週木曜22:00~)。


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