ずっと自分の足で歩きたいなら、体を動かして筋肉を鍛えることが大切です。けが予防やロコモ(※)対策のアドバイスをするフィジカルトレーニングの第一人者が、運動が苦手な人でもできる簡単筋トレ法を伝授します(構成◎浦上泰栄 イラスト◎サノマキコ)
※「ロコモティブシンドローム」の略。運動器症候群
※「ロコモティブシンドローム」の略。運動器症候群
○ももの付け根の筋肉を強化
●階段を上りながらひざタッチ
階段の上り下りは片足で全体重を支えるため、両足立ちに比べると2倍の負荷がかかります。
筋肉を鍛える効果が高く、骨の強化にもなるうえ、心肺機能も高まるなどいいことずくめ。
ひざ痛などの問題がなければ、ぜひ実践して
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(1)左手を腰の高さに出す。その手にタッチするような意識で右ひざを高く上げながら一段上る(実際にはタッチしなくてもOK)
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(2)右手を腰の高さに出す。その手にタッチするような意識で左ひざを上げ、一段上る。(1) 、(2)を繰り返しながら階段を上る
【ポイント】
ひざを高く上げることで腸腰筋(ももの付け根にある筋肉)の筋力が高まり、ふだんの歩行がラクになる。足裏の親指の付け根にある「母趾球(ぼしきゅう)」に体重をのせる意識で上るとバランス感覚もアップ