ネガティブもポジティブも「せいぜい1日まで」と決める

先ほども述べましたが、「和」とは、情緒が発生しても、度を超えない状態のことです。怒りすぎない、悲しみすぎない、恐れすぎない、などはもちろんですけど、もう一つ、わかりやすい「度」(目安)があります。

それは、時間ですね。

(写真提供:Photo AC)

感情を抱いても、次の日に持ち越さない、長引かせないことです。

アンガーマネジメントの本などでもよくいわれますが、情緒のピークは長くて6秒が限界だといわれていて、その6秒を耐えれば、その後は少しずつ落ち着いていくそうです。特に怒りやイライラなどの情緒を感じたときは、すぐその場所を離れて、目を閉じるなどしましょう。そうやって数秒間深呼吸すると、気持ちは落ち着きますね。

もし、その後でも、怒りを思い出してしまって、忘れられなくてまたイライラしてきたとしたら、それは「怒り」というより「執着」のせいです。

ほかの情緒は「抱いても、せいぜい1日まで」という時間制限を設けておくといいですね。悲しんでも1日まで、興奮して喜ぶのも1日まで……といった感じです。

一番わかりやすい目安は、一晩寝たら忘れること。

朝、目が覚めて起きると新しい1日、そして新しい自分だと考えるといいですね。