感情を「長引かせない」ために

起こった出来事に対する反応として、何かしらの情緒が生まれるのは、人間である以上、避けられません。しかし、あまりにも簡単に情緒を発生させてしまうと、冷静さ、理性を保つことが難しくなりますよね。

例えば、人にぶつけられて転んでしまったとしても、その背景には、様々な理由が考えられます。

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もしかしたら、相手はけがをしていたからフラついたなど、やむを得ない理由であなたにぶつかってきたのもしれません。もしくは、相手も誰かからぶつかられてよろけた……など、被害者だったのかもしれない。そういった事情は、他人からはすぐにはわかりません。

だからもし、あなたが人にぶつかられたとき、怒りや悲しみなどの情緒をすぐ発生させてしまうと、第三者目線で、客観的に物事を見ることが難しくなります。

なので、まずは「揺らぎにくい心」を持つことが大事です。

つまり、情緒が発生したとしても、何か具体的な行動に移す前に、いったん冷静になれるようにする。

一瞬、心が揺れてしまうことは、誰にとっても避けられないと思います。

ですが、すぐ落ち着かせることができれば、大丈夫なんですね。