(写真提供:Photo AC)

厚生労働省が公開している令和2年「患者調査」によると、気分(感情)障害(躁うつ病を含む)の総患者数推計値は約20万人とのこと。メンタルヘルスの問題を抱える人が増える中、「日常の小さな養生で<強い心>が手に入る」と語るのは、漢方養生指導士で、登録者数10万人超の漢方養生YouTuber・ロン毛メガネさん。今回は、ロン毛メガネさんの著書『読むだけでメンタルが強くなっちゃう漢方養生の本』から、東洋医学の基本知識や、すぐに実践できる<養生>の方法などを紹介します。

例えば道でぶつかられたとき、あなたならどう「反応」する?

例えば、街で歩いていて誰かとすれ違ったときに肩をぶつけられて、よろけて倒れてしまったとします。あなたはどう感じますか? 怒りますか? 泣きますか?

もちろん、「悲しい」という情緒が生まれたら泣いてもいいし、「怒り」という情緒が生まれたなら、少しなら相手に怒ってもいいと思います。

度を過ぎなければ、それは「和」の状態です。

しかし、ぶつけられて転んだとしても、「私は大丈夫ですよ。逆に、そちらは大丈夫ですか?」と、さらりと言える人がいますよね。

これが「中」の状態です。たとえ同じ出来事でも、人によって全く違う反応、違う感情、情緒が生まれるのです。