お勧めの本を手に語る2人

「救われた本」「好きな本」

「貧困である自分の境遇を、人に話していいのか迷っていた」というヒオカさん。「中川家さんが家が貧乏なこととか、お父さんがお母さん殴ってることとか、全部話してて救われた」という。そんなヒオカさんの「推し」を聞いて、坂口さんは「川上未映子さんが推し」だと告白。

ここから2人の「救われた本」「好きな本」の話題に。

坂口さんは川上未映子さんの『君は赤ちゃん』を紹介。「2ページ目で滂沱ですから気を付けてください。電車で読んで号泣し〈みえこ―!〉と叫んじゃいました」と笑う。「この本を読んだら、渋谷の交差点なんかにいっぱいいる人も、みんな女の人から生まれた。産んでくれた人が絶対いるんだと果てしない気持ちになった」と話す坂口さんに、ヒオカさんが「男の人がみんなこうだったらいいのに!」と感動した様子。

◾️坂口さんおすすめ2作品

坂口さんのおすすめ

きみは赤ちゃん』(著:川上 未映子/文藝春秋)

えーえんとくちから』(著:笹井宏之/筑摩書房) 

ヒオカさんは西加奈子さんの『白いしるし』を推薦。お勧めの一文を読み上げつつ「わかりますよね~!」と会場のファンの方とも共感。「ヒロカツ=悲ロ活」について坂口さんと盛り上がる。坂口さんは『ミモレ』のエッセイでも「悲ロ活」について綴る予定だそうで、「小3で宇多田ヒカルさんの『First Love』で泣いてました。悲劇の主人公になって泣いてすっきりするんです」と多感なところを見せる。

◾️ヒオカさんおすすめ4作品

ヒオカさんのおすすめ

白いしるし』 (著:西 加奈子/新潮社)

温室デイズ』(著:瀬尾 まいこ/角川書店)

冷たい校舎の時は止まる』(著:辻村 深月/講談社)

40歳がくる!』(著:雨宮まみ/大和書房)